過去の名作漫画を読み解く「ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜」

とりあえずのトップ絵。毎月追記していきますので、そのたびに変えていきます。

はじめに

先日、ジャンプフェスタで再アニメ化が発表された「ドラゴンクエスト〜ダイの大冒険〜」。週刊少年ジャンプにしては珍しいメディアミックス作品ですが、名作であることは間違いないので、ここで取り上げていきたいと思います。(記述については現在入手がしやすい文庫版をもとに記述していきます)



そもそもの始まり、読み切り「デルパ!イルイル!」

読み切り「デルパ!イルイル!」が発表された頃、確かドラゴンクエスト4(以降、テレビゲームの「ドラゴンクエスト」に関してはドラクエと表示)の発売前だったような記憶がありますので、クライマックスシーンに出てくるモンスターはドラクエ4に登場するモンスターだったかと。話としては単純で、魔王が倒されたあと平和になった世界でモンスターに育てられた少年・ダイがニセ勇者をやっつけるというものです。原作の三条陸先生、作画の稲田浩司先生のコンビはこの作品で確立し、現在も「冒険王ビィト」に引き継がれています。
文庫の作者紹介欄に、「この作品が企画モノとして圧倒的な支持を受け」とあり、その後「ダイ爆発!!!」という読み切りを経て、本格的に連載がスタートします。

2020.01.23 文庫版1巻・2巻の内容について

文庫版1巻・2巻では前述の「デルパ!イルイル!」、「ダイ爆発!!!」が冒頭に収録され、その後の話として本編が始まります。(ちなみに読み切りの「ダイ爆発!!!」の方には、後に重要キャラクターとなるレオナが登場しています)
魔王が復活し、モンスターが再び魔王の力に支配され、ダイの島にも異変が起こります。そこに現れたのが勇者の家庭教師を名乗るアバンと弟子のポップ。アバンは島全体を破邪の魔法陣で覆うことによって、島のモンスターたちを正気に戻します。その後、ガーゴイルが2体現れ、1体はポップの魔法で撃退、残ったもう1匹はダイの剣で撃退します。
そこからダイの猛特訓が始まりますが、3日目にして魔王ハドラーが島を急襲し、アバンがかつての勇者であったこと、ハドラーが大魔王の力によって蘇ったことなどが明かされます。そして、二人の死闘はアバンがメガンテを使うもののハドラーが辛勝し、ハドラーの攻撃はダイに向けられますが、ダイの秘められた力が発動してハドラーを撃退します。
その後、ダイとポップはロモス王国を目指して魔の森に迷い込み、そこでマァムと出会います。そしてさらにはハドラーの部下である百獣軍団長・クロコダインとも・・・。
マァムの機転によってクロコダインを1度は撃退するダイ。そして、マァムの村で島を飛び出してきたゴメちゃんとの再開。(ゴメちゃんはモンスターでありながら、魔王の力の影響を受けないのですが、その秘密は終盤に明かされることになります)
そして、マァムもまたアバンの修行を受けた「アバンの使徒」であることが判明し、3人でロモス城に向かうことになります。ロモスの宿屋では改心したらしいニセ勇者一行と再会します。しかし、その翌朝、クロコダインとその軍団がロモス王国を攻撃してきます。
クロコダインはダイに勝利するために武人の誇りを捨て、妖魔司教ザボエラの入れ知恵により、ダイの育ての親・鬼面道士のブラスを召喚し、ダイを攻撃させます。マァムはダイのサポートに回ろうとしますが、監視役の悪魔の目玉に囚われてしまいます。
一方、ポップは宿屋で震えていましたが、ニセ勇者一行の魔法使いの言葉によって勇気を絞り出し、ダイたちの応援に駆けつけます。そして、とっさの機転によってブラスを邪悪な力から救出します。
そして、ダイの謎の力がここでまた発現し、クロコダインを必殺のアバンストラッシュで撃退します。クロコダインは最後に己の行為を悔い、涙をこぼしながら散っていきます。

ここまでが2巻までのあらすじになります。

1巻・2巻の名言

「ダイの大冒険」といえば様々な名言がありますが、1巻・2巻で飛び出した名言はこちら。

ニセ勇者一行の魔法使い・まぞっほが放ったこの言葉以外にはないかと。

「勇者とは勇気ある者ッ!
 そして真の勇気とは打算なきものっ!!
 相手の強さによって出したり引っ込めたりするのは
 本当の勇気じゃなぁいっ!!!」

 この言葉があった上での、ポップの気持ちを押す最後の「……小悪党にゃあなりたくなかろう……?」のセリフが効いてくるわけです。ダイの大冒険はダイの成長物語であると同時に、ポップの成長物語でもあるのです。
原作の三条陸先生は連載中に担当編集から「ポップなんかとっとと殺してしまいましょうよ」と言われたことがあるらしいのですが、「ポップはこの物語にとって絶対に必要なキャラクターで、だめな部分があるからこそ読者が感情移入や共感がしやすいキャラクターだから殺すわけにはいかない」ということで突っぱねたそうです。

なんで今「ダイの大冒険」について言及するのか、その悲しい理由

で、なぜ今、私が「ダイの大冒険」に言及するのか。
この作品及び、この作品に出てくるキャラクターを冒涜したものが世の中には多すぎるからです。

ひょっとしたら、このブログを読んでいる人の中には、副業とかアファリエイトとかネットビジネスに興味を持っている人もいるかも知れません。そして、そういう系のサイトとか、説明会、情報教材ビジネスでかなりの割合で取り上げられるのがこの「ダイの大冒険」なのです。

「ダイの大冒険」をネタに使ったサイトではたいていこういう文言が書かれています。

あなたは「最初から素晴らしい素質を持っている勇者ダイ」タイプですか?
それとも「最初はダメダメだけど修業によって才能を開花させたポップ」タイプですか?

ふ・ざ・け・ん・な・!

本当に作品の内容を理解した上でそう言っているのか? そんな薄っぺらな作品じゃないんです。あえてここでダイとポップについての詳細を書くのはやめておきます。なぜなら、万が一そういう系の人に読まれて、文章をパクられてはかないませんからね。

最後に

作品自体のことや物語の構成、キャラクターなどについては、今後月1ペースで追記をしていきたいと思います。(私が今年の目標と言うか、自分へのご褒美(勿論漫画の構成などを勉強するためにも必要)として毎月2冊ずつ購入することにしたためです。

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