20200108 合同会社hareruya様依頼の広告漫画制作の舞台裏

広告漫画がどのようにして出来上がるのか

この度、合同会社hareruya様より病院付き添いサービス「ケア・シェアリング・ポノ」についての広告漫画の依頼をお請けして、制作させていただきましたが、ここでその舞台裏を公開したいと思います。実際にどのような手順で制作していったのか、具体的な流れを掴んでいただければと思います。

依頼を受けた経緯について

依頼を受けた経緯についてですが、VALUというSNSサービスがありまして、そちらで合同会社hareruyaの代表であるSatsukiさんより、連絡をいただきまして、まずはお話だけでも、ということで内容をお伺いしました。(この辺はTwitterのDMでやり取りをしています。VALUがSNSの割にDMとかそういう機能がないので、他のSNSに頼らざるを得ない、という)
そこで、大まかな要望の聞き取りを行わせていただきました。

その後、正式な打ち合わせを行うためにSlackというチャットアプリを使ってお話を伺いました。といいますのも、通話ですと、どうしても言った言わないになるのと、参考資料やチェックバック用の資料を送るためにチャットアプリのほうが都合が良かったからです。また、過去ログを遡るのにもチャットアプリのほうが便利でした。

2020.01.10追記

ただし、ここで「VALUやればすぐに仕事が取れる」と勘違いしてもらっては困ります。実は11月の半ば頃から、毎日日常漫画をずっとアップしていました(よほどの体調不良の時かCADの仕事が修羅場の時以外は)。その地道な積み重ねが今回の仕事につながったかと思いますので、絵の仕事をしたいのに仕事が取れない、という方は各種SNSでの継続的な発信も大事になってきます。

ネーム制作前の準備

ネーム制作に取り掛かる前にまずやらなければならないことがありました。それが

  • 絵のタッチを決める
  • 何をマンガで伝えたいか、そしてマンガに必要な登場人物を決める
  • WEB媒体で使用するのか、チラシとして配布するのかを決める

の3点でした。
まず、最初は絵のタッチを決めるために、Satsukiさんの顔写真をもとに3パターンの似顔絵を制作しました。

この3パターンの中から今回選択したのはデフォルメ調でした。デフォルメ調を選択した理由としては、「サービス自体があまり知られていないため、親しみを持ってもらう」ためです。

次に、何を伝えたいかと登場人物を決めることにしましたが、何を伝えたいかという点に関してはSatsukiさんの方からかなり具体的な案を出されたため、その案に沿って登場人物を決めました。

登場人物は上記の5人になりました。左から病院に行くのに困ってるおばあさん、お嫁さん、「ケア・シェアリング・ポノ」を利用しているおじいさん、「ケア・シェアリング・ポノ」のスタッフ、Satsukiさんです。Satsukiさんの髪型が絵柄を決めるときと違っているのは、ご本人から、現在は髪の毛が伸びてますとのことでしたので、伸ばしました。

最後にWEB媒体で使用するのか、チラシとして配布するのかということをお聞きしました。そしたら、病院で付き添いサービスをしている最中にお問い合わせがあるということで、チラシ配布用として原稿を作ることにしました。ちなみに最初は自社でチラシを印刷される予定だったのですが、枚数が200枚ということをお聞きして、それならば印刷所で印刷したほうが安いですよ、とこちらから提案し、印刷の手配までを行うことになりました。

こちらは参考図として描いた、WEBのみで使用する場合と印刷に出す場合の原稿の違いの図です。印刷の場合はA4仕上がりとは言っても大きめの紙に印刷してから裁断するため、裁断位置ががずれた場合の保険として、断ち切り部分を余分に描き足します。

ネーム制作

そしていよいよネームの制作です。ネームはSatsukiさんの案をもとに初稿を起こしました。初稿ネームがこちらになります。

こちらのネームをチェックしていただき、ネームの絵的にはほぼ問題なしで、セリフを少し変える程度の修正でOKが出ましたので、ここからは下書きの作業に進みました。

下書き

下書きからはデジタルでの作業になります。

私は下書きの時に文字や吹き出しを入れていくスタイルなので、下書きの段階でこのような感じです。この段階でまたチェックを行っていただき、セリフの修正を行ったあと、いよいよペン入れです。

ペン入れ

ペン入れはほぼほぼアナログっぽいタッチのペン先で入れていきます。私はベクターレイヤーでペン入れをしていますので、効果線はあとから色を変えていきます。タクシーは3D素材をそのまま利用、車椅子は3D素材を下敷きにしてペン入れしました。

ちなみに、この時点でチラシを渡すシーンのチラシが真っ白なのは、Satsukiさんのアイディアで「チラシを渡すシーンのチラシにこのチラシを入れることってできますか?」と聞かれましたので、「それは面白いからやりましょう!」と私もついつい悪ノリしました。(実際にソフトの機能を使えば可能ですし、こういうメタネタは大好きですので)
で、ここで再度セリフの軽微な修正を行い、色ラフの作成に取り掛かります。

色ラフの作成

色ラフは、仕上げの塗りをする前に、基本的な色を入れてみて全体的な色のバランスなどを確認します。こちらは色ラフの第1稿になります。

で、最後のコマの背景がちょっと寂しかったので、なにかお花があったほうがいいかなーと思ってハイビスカスを入れてみました。そしてこの段階で色チェックを行っていただき、色の変更と、あとは花を会社のイメージフラワーのプルメリアに変えて欲しい、とのご要望がありましたので、その修正を行いました。

この第3稿で色の方向性が決まりましたので、仕上げ作業に入りました。

仕上げ作業

最後の仕上げ作業は、人物に陰影を付けたり、文字の色を調節したりなどの作業です。その結果できあがったのがこちらになります。もちろんチラシを渡すシーンにはこのチラシを加工して入れています。これはWEB用に仕上がり線で切った画像になりますが、別途印刷用の画像も制作しています。

最終的に、納品物としては、WEBサイトに貼ることのできる画像ファイル、仕上げサイズと印刷所に依頼する用のPDFファイルを先に納品させていただきました。チラシの現物は、依頼を受けた時期がちょうど年末だったため、後納という形になりました。

その後

Satsukiさんより「氷室さんにお願いして本当に良かった」とのありがたいお言葉をいただきました。沖縄市及びその近郊の方、チラシを見かけたらぜひお手にとって見てくださいませ!

合同会社hareruya様ホームページ https://www.hareruyapono.com/

2020.01.11追記

印刷に出していたチラシの余部がうちに到着しました。ある程度印刷のことを考えて彩色はしていましたが、やっぱりどうしても思ったより濃く出てしまうのは、モニター表示と印刷の性質の違いなので、まあ、そこは・・・!
というわけで、このチラシ見かけたら、ぜひお手にとって見てください!(*´ω`*)

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